H1-Bの次はIビザ

色々なデザインスタジオを転々とした後、ついにHビザが切れる日がやってきました。
Hビザの有効期限は通常3年プラス延長3年の6年間。
この期間を終えると、続けて延長というのは普通は不可です。特殊な業務に就いている人以外は、一年間米国外に出て再申請するか、もしくは永住権(グリーンカード)等、他の労働許可付きビザに切り替える必要が出てきます。
さて困りました。
真剣に困りました。
困り果てた挙げ句に、ゲイの友達に『結婚してください』っていうメールまで送りました。
当然返事には『どうしたんだ?男と別れたのか、それともビザが切れたのか?』と書かれてきました。さすがアメリカ。わかってますね。
正直に言いましたよ。
『ビザが切れて他のビザのあてが無いの。このままだと帰国しなくちゃならなくなるんだけど……』
すると次の返事はこうでした。
『僕のパートナーが日本人なんだけど、彼もビザで困ってるんだ。彼の結婚相手を見つけてくれたらキミと結婚してあげるよ』

ガーン。

そりゃ無理です。
自分の相手すら見つけられないのに、人様の結婚相手(しかもグリーンカード目当て)なんて見つけてる場合じゃありません。
他にも数人当たってみました。
もうホントに藁にもすがる思いとはこのことです。
当時アメリカ人とデートしていたので、その彼にも頼んでみました。
「あのう。グリーンカードのために結婚していただきたいんですが」
「ノー」
即答でした。
ひどい。
でも考えてみたら当然ですけどね。
結婚したいような相手じゃなかったんですけど、それでも一応ショックでした。そこまで即答するか?って感じで。
「そ、そんなにイヤ?」
と訊くと
「そんなグリーンカードのためなんて、冷たすぎる」
っていう返事でした。
「じゃあグリーンカードのためじゃなくて、ホントの結婚だったらいい?」
と重ねて訊くと
「ノー」
と同じ返事。
同じじゃん。だったらそんな『冷たい』とか言うなよ。
「じゃあじゃあじゃあ。弁護士費用の半額をあなたに支払って、結婚さえしてくれたらそのまま一生会わなくてもいいし、なんだったら他の女の人と付き合ってもいいし、なんでも思い通りにしてくれていいから、二年間だけ結婚してくれない?」ともう無法にもほどがあるだろう、っていうような提案までしてみました。本当にそうしたかったというよりは、いわゆるチャレンジ精神とでもいいましょうか……。
答えは当然「ノー!」でしたけどね。
そこでグリーンカードももうダメ。
ああ。もうダメなのかな。日本に一年間帰国しなくちゃいけないのかな。
と諦めはじめた頃。朗報が飛び込みました。
それは『Iビザ』の情報です。

ー長くなったので続きは次回ー
posted by CHARA at 07:33 | Comment(0) | ジャーナリストビザI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

H-1Bの運命

さて。
たわけ弁護士に見切りをつけたのは良かったんですが、ビザ取得って一回コケると後々響くんです。
すっごく焦りました。
コケるはずの無い所でコケてしまい、このせいで滞在できなくなったらどうしよう……。って。
海外に住んでいる限り、こういうビザの問題はずっとつきまとうわけですが、今思うと私のビザとの戦いのコレが始まりでした。

とにかく卒業したばかりで、やっと就職したと思ったらお給料の期日も不安定で、福利厚生は隣りの家から盗んだピンクのコスモスな会社だし、弁護士費用に大金を投じるわけにはいきません。安くて良い弁護士はいないかしら。と色んな人に訊いて回った所、『安くてH1Bが得意な弁護士がいるよ』と教えてくれた人がいました。特に外国人学生のH1Bが得意と訊いて、しかも費用はたわけ弁護士の約半額。
これは!と飛びつきました。

大きな駅前のビルに広々とした事務所を構えているその弁護士は、パっと見、笑福亭鶴瓶でした。髪型は一昔前のアフロ鶴瓶。意味のわからない含み笑いが癖で、ここは笑うところじゃないだろう、という場面で『ムフーッッ』と笑うのがブキミだったけれど、色々話を聞いてみると確かに本物の弁護士ぽいし、日本人のアシスタント(パラリーガルというやつです)もいたし、「とれそうですかね?」って訊くと「前の弁護士がなぜ失敗したのかわからん」とまでいってくれたので、鶴瓶に決定!
果たせるかな。
鶴瓶は見事申請後1ヶ月ちょっとで私のH1Bをもぎとってくれました。

ばんざい鶴瓶。
大感謝しましたとも。
鶴瓶には、その後ビザの延長申請でもお世話になりました。
ちなみにH1Bの有効年数ですが、まずは下記をご参照ください。

*************
Visa の有効期間:
H-1B Visa の最初の有効期間は最高3年である。H-1B Visa の場合 は有効期間は更新期間も通算して6年が限度となっているが、国防省所管 の国際共同研究開発プロジェクトに従事している者の場合は、特例として 最高10年の通算有効期間が認められている。
*************

ということです。
私は国防省所轄とも国際共同研究開発プロジェクトともうんたらかんたらとも無縁でしたので、3年後に更新。更新の時鶴瓶には『もう3年もたったのかームフーッッ』と驚かれました。
さて。その後なんですが、この鶴瓶弁護士。びっくりしたんですが、なんと裁判をブッチぎったという理由で(それも1度や2度じゃなく)弁護士資格停止処分になってしまいました。
6年が経ってH1Bから他のビザに切り替える相談をしようと思って鶴瓶電話に電話したら、他の弁護士事務所に繋がってしまい、そのニューな弁護士が「きみの書類ははやく彼の事務所から引き上げて私のところに持って来なさい!危険だ!」といわれました。
マジかよっ。と思ったんですが、どうもこのニュー弁護士の口調が詐欺師ぽかったので怪しんで色々調べてみたところ、確かに鶴瓶はクビになっていました。でも、このニュー弁護士もとんでもない弁護士だったことが発覚し、彼のせいでビザやグリーンカードのケースをメチャクチャにされた日本人被害者が続出。悪評紛々となりました。
やっぱり私の勘は正しかった……(鶴瓶に関してはどうか?)。

ということで、ビザ取得の時は弁護士に十分注意したほうが良いです。
あまりにも人任せも良くないですよ。
弁護士とは何度か直接話をしたほうが良いかもしれませんね。

H1Bが切れたあとのビザはどうなったのか?続きは次回です。
posted by CHARA at 05:04 | Comment(0) | 労働ビザH-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

H1Bとはどんなビザ?

H1Bとは、非移民就労ビザ。
つまり移民(グリーンカードを保持していない外国人)ではないけれど、米国内で就労することのできるビザです。
企業派遣の駐在員の皆さんは、このビザを持っている人が多いのではないでしょうか。

かく言う私も、例のたわけ社長の元でなんと1年半働きましたので、その間にOPTからH1Bに切り替える手続きをいたしました。
これが一筋縄ではいきませんでした。
たわけたわけと呼んでいますが、実は一番のたわけは私かもしれません。
なぜなら、その大たわけ社長に紹介されたたわけ弁護士を使ってH1Bビザを取得しようとしたんですから、今から考えるとツインタワーの間に洗濯紐を張って命綱無しで渡ろうとしたようなものです。

この弁護士も、もちろん頭にJのつく人種のお一人。
最初のミーティングは無料でしたが、初対面にもかかわらず山の様な書類を目の前に積み上げ、私のごくシンプルなH1B取得の手順を(OPTからH1Bへの切り替えは結構簡単だった)これまたものすごーく訛りの強い英語で延々延々くどくどくどくど、最後にはまるで読経かご詠歌のような感じで説明しつづけました。

「で。取れるんでしょうか?」
最後にこう訊くと
「取れます。絶対」
という返事。
私はそれが訊きたかっただけなんですけど、たわけ弁護士は、またこの後も延々とわけのわからない説明をくどくどと続け、私の貴重な(そうでもないか)時間を思い切り無駄にしてくれました。

さて。
H1Bを申請するには、以下のような資格と手続きが必要です。

★H-1B ビザ の概要 - 取得資格者★
非移民ビザのうちH-1Bビザは、いろいろな職種の人を対象としたビザである。特殊技能者(プロフェッショナル)として米国に一時渡航しようとする者は、移民法の規定上 H-1Bビザの交付を受けて入国することになる。この特殊技能者(プロフェッショナル)が何を意味するかは職種によって若干異なるが、学歴を要求するような職種の場合は、最低4年制大学を卒業して "学士 = Bachelor's Degree(バチェラーズ・ディグリー)" の称号を有することが要求される。公認会計士、コンピュ―ター・アナリスト、技師、財務アナリスト、科学者、建築士、弁護士等がこれに該当する。学士の称号を有していない場合でも、在学期間と実務研修期間を合わせて判断した場合、4年制大学卒業者と同程度の学力を有すると判断されれば H-1ビザの交付を受けられる場合もある。 米国政府機関の所管の国際共同研究開発プロジェクト等の特別な任務で米国に入国しようとする日本人もH-1B Visa を申請すること が可能。

はー。難しいですね。
簡単に言いますと、私の場合ジュエリーデザインの学校を卒業し、日本の大学卒業の学士称号を持っていましたので、ジュエリーデザインの会社にOPTで就職し、その後H1Bに切り替えることを許される。はずだったんです。

さて。手続きですが、コレ、長くて複雑です。読み飛ばしていただいてもいいですけど、結構役に立ちますので一度だけでも真面目に読んでみてください。

★手続★
Hー1B Visa の取得申請をする場合は、まず米国労働省に "就労条件 許可申請書(Labor Condition Application" を提出。 この申請をしたのちに、I-129 様式による "非移民労働者入国許可申請書" に必要事項を記載し、これに所定の添付書類(就労条件許可申請書コピーを含む)を付して、予定勤務先所在地を管轄する移民帰化局の地方事務所
"INS Regional Service Center" あてに提出する。特殊技能者として米国に入国しようとする者は、国防省が管轄する国際共同研究開発プロジェクトに従事するために入国しようとする場合はその本人が、それ以外の場合は本人の事業者となる米国企業が、申請書を提出しなければならない。移民帰化局の地方事務所に提出した Visa の発給申請 が認められると、日本の米国領事館(申請者が日本以外の国に所在する米国領事館で、 Visa の発給を受けたいと希望した場合はその領事館)にその旨の連絡が行き、そこで申請者本人から提出された旅券の査証欄に、Hー1B Visa の発給が行われた事実を証するスタンプが押される。
-
添付書類:
I-129様式による「非移民労働者入国許可申請書」に添付して提出しなければならない書類は、取得しようとするH-1B Visa の種類によって若干異なる。 特殊技能者として米国内で―時的な用役の提供をしたり、勤務することを目的として入国しようとする者は、下記の書類を申請書に添付しなければならない。
-
米国労働省の受理印か、許可印のある就労条件許可申請書の写し。就労条件許可申請手続は、1990年移民法 (Immigration Act of1990) 規定によって、新たに追加された手続を採る。
-
特殊技能従事者としての資格を有することを証する書面。「特殊技能」とは高度に専門化した知識を、理論的かつ実際的に駆使して行う職業、米国内で初めてこの種の職業に就こうとする場合は、学士の称号以上の称号を有していることが条件となる。この要件をクリアするためには、要求される仕事の内容が複雑、もしくはユニ―クなものであり、そのために―定以上の学歴を持った者でなければ勤まらないという事実か、問題の職種に就かせるための人員を採用する場合は必ず採用条件として「学士以上の称号を有している者に限る」という条件を付する様にしていると言う事実のいずれかを証明した、勤務先作成による証明書を提出。
-
申請者が、米国の大学や大学院の卒業生である場合は、学士課程、修士課程または博士課程を修了したことを証する卒業証書等の写し。申請者が外国の大学や大学院の卒業者である場合は、米国における学士課程、修士課程または博士課程と同―の過程を修了したことを証する卒業証書等の写し。申請者が大学中退者である場合は、その事実を証する証明書と、専門職従事者として要求されている学歴と同等の学力を有する者であることを証する訓練証明書、もしくは実務経験証明書の写し各1通。学士以上の学位が要求される職種の場合で、申請者が大学中退者である場合は、4年から実際の大学在籍期間を引いた残りの期間1年につき、 3年以上の実務研修期間か、実務経験期間を有していなければならない。修士以上の学位を必要とするような職種の場合で申請者が学士の称号しか持っていない場合は、最低 5年の実務経験が必須。
-
予定している職種に就こうとする場合に、米国内の予定就労先の属する州において、関連業法上の免許が必要とされている場合は、その免許証の写し 申請者と米国における本人の予定勤務先との間で締結された、雇用契約書や役務提供契約書の写し。書面による契約が存在していない場合は、ロ頭で定めた雇用条件や就労条件の概要を記載した書面1通勤務先となる米国企業は、H-1B Visa の有効期限満了前に、雇用関係や役務提供契約が修了した場合は、帰国旅費自社負担で本人を必ず帰国させなければならない。勤務先となる米国企業は、この責任を必ず履行する旨を記載した保証書を作成して、H-1B Visa の申請書に添付し、移民帰化局に提出しなければならない。国防省所管の国際共同研究開発ブロジェクトに、特殊技能者として従事するために米国に入国しようとする場合は、勤務先となる米国企業や米国政府機関は、上記のa〜fに掲げた添付書類のほかに、下記の書類を追加添付書類として作成し、提出しなければならない。
-
仕事の内容を説明した説明書1通と、プロジェクトの内容と担当してもらおうとする仕事の内容が、上記に掲げた条件を満たしているものであることを確認した確認書1通
過去1年間に同プロジェクトに従事した外国人(永住許可者は除く)全員の氏名とそれぞれの採用年月日を記載した名簿。


**************************
あああ。長かったですね。
ほとんどの複雑な作業は、弁護士が手続きしてくれますし、申請者は基本的に弁護士に言われた書類をひたすら集めまくって弁護士に託し、じーっと大人しく待っていれば、当時で2−3ヶ月の期間でビザがおりていたんです。

ところが。
ちゃんと学歴を証明する書類をビシーっと提出したにも関わらず、ある日たわけ弁護士から電話がかかってきました。

「ビザ申請が拒否されました」


はあっっっっ????

「あなたの学歴がH1Bの条件を満たしていません」

「あのう……。私は学士の称号と準学士の称号二つ持っているんですけど。それでも足りないんですか?」

実際、ほぼ同時期にH1Bを申請した同期の人たちは、どんどんビザを取得していっていました。もちろん他の弁護士を使っていた人たちですけど。

「えっ。学士と準学士二つ!?」

「はあ……。この間提出した書類にちゃんと入ってますけど……」

「そ。それは変だな。ちょ、ちょっと調べてまた連絡します」

大慌ての弁護士。

後日電話をかけてきた時は、もうしどろもどろ。
もちろん正直に告白などしませんでしたが、どうもコイツが書類を提出する時に、私の学士証明書類を紛失したか添付し忘れたかのどちらかのようでした。

クビ。
こんなヤツもちろん即刻クビです。
前払いした費用も、もちろん全額取り返しました。
ビザの申請って一度コケると、後々深刻なんですよ。
ものすごーく困りました。
たわけの紹介でついついうっかり使ってしまったたわけ弁護士のせいで、ずっと住みたいと思っていたアメリカに住めなくなったらどうしよう、って死ぬほど焦りました。

ー結局H1Bは取れたんでしょうか?続きは次回ですー
posted by CHARA at 11:31 | Comment(0) | 労働ビザH-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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